忘れては覚えるを繰り返す。税理士試験は反復で突破しよう。

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先週で今年の税理士試験が終わりました。
試験が終わった後の解放感を思い出しますね。

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だいたい解っているでは通用しない、税理士試験

税理士試験、なかなかに厄介な試験です。私は本当に苦労しました(苦笑)。
サラッと通っていく人、苦労する人、いろんな人がいてるかと思いますが、
苦労した一人として、自分の経験談が何かの参考になればと思い書いてみます。

計算でも理論でも覚えることがてんこ盛りです。
特に理論は理論マスター(TACの場合)一冊を丸暗記しないといけないという過酷な試験、最初の頃は信じられませんでした。。。

でも、合格する人はしっかり覚えてきています。
山を張ったりするような勉強法で合格する人は、ほとんどいないでしょう。
結局は全て覚えなければなりません(もちろんメリハリはありますが)。
計算でも理論でも全てやりきらないと、合格は難しいです。

一番苦労するのが、頑張ってはいるけど、やりきれていないパターン(私の場合です。。。)です。勉強もしてるし、ある程度理解もしているけれども、最終的な理解という部分で不十分なため、あと一歩というところで振り落とされてしまうのです。
上位10%が受かる試験、やはり覚悟を決めてやりきる気持ちが必要です。

計算演習はどんな難問でも8割は確保する

計算の演習問題。実際に専門学校などで初見で行うときには、何点でもかまいません。
最終的に試験本番で問題が解ければいいのですから、都度々々の演習で得点が伸びなくても、あまり気にしなくていいでしょう。

年内、年明けの間に解く演習は、間違えた問題をひたすら個別問題とテキストで復習することで、そのうち満点が取れるようになります。
その中で、ほとんど間違わなくなっても、”何度も間違ってしまう問題”、”よくしてしまうケアレスミス”が出てきます。
これらは「間違いノート」を作成して、同じような間違いやケアレスミスを起こさないように、常に意識できる状態にしておくことが重要です。

直前期、演習問題は「超難解な問題」や「ボリューム的にほぼ満点が取れないもの」が出てきますが、繰り返し解く上で、常に8割は確保するように意識しましょう。
ここでも「間違いノート」を駆使して、自分の苦手な部分、理解し切れていない部分を洗い出し、一つずつ潰していきます。

このように、潰したはずの問題、3度、4度と問題を解いていくと再び間違うことがあります。前回は満点だった問題を間違えることもあるのです。
それは記憶の定着が曖昧な証拠です。再度覚えなおすことによって、しっかりとした知識として定着していくのです。このあたりがやりきるということに繋がっていきます。

なお、「間違いノート」の作成はとても大切ですが、あまりに間違いが多いと作ることに時間と労力がかかり過ぎて逆効果です。
「間違いノート」は作成することが目的ではなく、間違いを潰すことが目的です。
ある程度、演習で満点が取れる基礎力が固まった時点で作るようにしましょう。

理論も暗記→忘れる→暗記の繰り返しで理解していく

理論の暗記、苦手な方も多いですよね。
でも、これを克服しないと合格はありません。
理論マスター(TACの場合)に載っているものは全て知っておきましょう。

理論項目によって、重要度(A~D)のランク付けなどもありますが、まずは全て覚える作業を一巡してください。いくらランク付けの低いものでも、試験で出た時に無回答では上位10%には入れないでしょう。

まずは、全ての理論を頭から見ていきます。
おススメなのは、理論マスター本文の細分化です。
理論マスターは条文よりも読みやすくまとまってるのですが、非常に本文が長かったり、接続詞の掛かり方が複雑だったりで、初見ではチンプンカンプンのものも多いです。

まず最初に、理論テキストなどを参考にして、スラッシュを入れたり、カッコでくくったりという作業を行い、ビジュアル的に細分化していきます。
これを専門学校の授業の進度とは関係なく、1日○題と決めて、最初の理論から進めていきます。この時に覚えようとしないことが続くコツです。

単なる作業を全ての理論でやってしまいましょう。
全てのページに書き込みが出来るので、これだけでも達成感があります。
覚えていなくても、とりあえず読み進めながらスラッシュなどを入れていくわけですから、とりあえず、全ての理論に目を通すことにもなります。

次に、少し読みやすくなり細分化された理論を、1日○題と決めて黙読していきましょう。
余裕があればわからないところを調べたりしてもいいですが、兎にも角にも決めた題数を読破していきます。全ての理論が黙読できたら、また最初から黙読していきましょう。
早いうちから何度も頭に通すことによって、覚えるという作業の難しさのバーを押し下げる効果があります。

直前期までは、覚える作業は、専門学校の演習問題の範囲毎などで進めていけばよいでしょう。理論の暗記に際しては、計算問題ではどうしているか?を考えながら進めていくことで、より理解をした上での暗記に近づいていきます(その逆も計算で効果的です)。

試験1か月前頃には、どの理論もある程度知っている状況になっているはずなので、試験当日まで”本格的に覚える”という作業で定着させていきます。
最終的な覚える作業のスケジュールとして、最初の2週間で全題、次の1週間で全題、3日で全題、2日で全題、1日で全題などと、感覚を徐々に詰めて回転させていきます。
全ての理論を一言一句レベルではなく、そのあたりはランク付けも考慮しながらメリハリをつけましょう。ただし、全ての理論を覚えるという作業を回転させてください。

何度も繰り返し理論に触れることによって、単なる暗記ではなく少しずつ内容が頭に入ってくると思います。内容が頭に入ってくると、腑に落ちない部分などがあれば、覚えるために自然と理論テキストなどに立ち戻って確認作業をするようになります。
このように、繰り返し覚えて反復作業をしていけばしていくほど、内容の理解につきその精度が上がってくるのです。

理論は出題者の出題意図に回答しなければなりません。
出題者が何をきいてきているかの判断ができなければなりません。
やはり、理論暗記の中で内容を理解できているかはとても重要なことです。
出題者の意図に回答できるよう、理解を携えた暗記をこころがけてくださいね。

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【編集後記】
お盆休みは、実家でゆったり。
オリンピックに高校野球とテレビに釘付けでした。
受験された方々も、久方ぶりの解放感を満喫していることでしょう。

【週末の一日一新】
・仙太郎 くず桜 笹の雫
・シュガーバターの木 きゃらメリゼ(阪急限定)

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