原価率と棚卸在庫、利益計算だけでなく内部統制にも目をむけよう。

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人手の少ない中小企業は、棚卸作業も一苦労ですよね。
だからといっておろそかにしてはいけません。
利益、お金、内部統制、重要項目に密接に繋がりがあるのですから。

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適正な原価率、適正な在庫水準かどうかを見極める

原価率が適正か否か、経営上とても重要なポイントです。
粗利(売上総利益)に直結する数字ですので、当然です。

ただし、中小企業では適正な在庫の把握まで手が回らないことも多く、
毎月の試算表を眺めていても、原価率があてにならないこともよくあります。

もちろん、経営者の皆さんはある程度の想定原価率は頭に入っているので、
打ち合わせをしながら、棚卸在庫の概況を推測することはできます。

ただ、そういうやり取りの中で、原価率、棚卸在庫の金額に関して、
経営者のイメージとフィットしないことがままあります。

季節変動、新商品の展開、在庫処分等、様々な動きがある中で、
影響のある項目を見逃している場合もあります。

ただ、どうにもおかしな原価率、あるはずのない棚卸在庫数値
が導き出された時には、その原因をしっかりと突き止める必要があります。

棚卸在庫は眠っているキャッシュだという認識を強くもつこと

卸売業や小売業等の場合、売上を上げるためには、仕入れが必要です。
そして、仕入れるためにはキャッシュアウトは必然です。
ただし、仕入れた商品が必ずしも売れるわけではありません。

売れずに倉庫に残る在庫、いわゆる不良在庫というものが多かれ少なかれ存在します。
売れずに倉庫に山積みになっている商品、決して良い眺めではありません。
でも、この眺めを放置してはいけません。

倉庫に積まれている在庫は、キャッシュアウトを伴っています。
本来は、そのかかるコスト以上のキャッシュを獲得するために存在していたはずです。

在庫があるということは、仕入値と同額のキャッシュが眠っているということです。
それが、コストのみかかっている状況なのですから、資金繰りが苦しくなるのは当然です。

仕入れた商品自身の問題なのか、仕入れ単価の問題からくる値付けの問題なのか、
販売方法の問題なのか・・・、問題の所在を明確にしなければなりません。

経営者であれば、キャッシュがどれだけあるかには目を光らせているはずです。
棚卸在庫もキャッシュだと認識するだけで、その管理への姿勢は変わっていくはずです。

在庫を把握していないと、思ってもみなかった事態が起こるかも・・・

在庫の過多、不良在庫の恒常化、この様な状況を放ったらかしにしておくと、
企業内部の人間による盗難等、とんでもない事態になってしまうことがあります。

在庫を管理できていない状況は、従業員にも丸わかりです。
「信頼していた従業員に裏切られた・・・。」
聞きたくない経営者の言葉ですが、実際にはいろいろな先で聞く話です。

特に、扱う商材が多種多様であったり、いくつも倉庫があるような場合は、
管理責任者の配置もままならず、お互いの信頼の上で業務が成り立っている・・・。
危険な状態と言わざるを得ません。

従業員、出入り業者、近隣の関係者、誰でも立ち入れてしまう倉庫・・・。
キャッシュと同じ認識でないといけない、貴重な在庫。
あまりにも無防備にし過ぎていませんか?

商品管理のルール作り、帳簿の備え付け、責任の所在の有無、
監視カメラの設置等、できることからでも対策をするべきです。

仕入れども、仕入れども、売り上げに全く上がってこないなんてことの無いよう、
内部統制という視点においても、在庫と向き合ってみてください。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

【編集後記】
写真は我が家の在庫、パスタやジャムを撮ったものです。
なんと、パスタの賞味期限が年明けの1月20日でした。。。
まだ、10袋近くあるのに・・・、ヤバいです。。。
今回の記事がなければ、余裕で賞味期限切れの不良在庫になっていたでしょう。
年末から年明けにかけて、我が家ではパスタ祭りが続きそうです(苦笑)。

【昨日の一日一新】
・スカイプ
・シェーカーズカフェラウンジ

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