企業の成長と共に、人材確保・人材育成を忘れずに!

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人材確保・人材育成、中小企業の経営者で頭を悩ませたことがない方は皆無でしょう。
特に企業の成長スピードに追い付いていない現場の事例をよく見かけます。

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1人に仕事を任せすぎない。任せすぎると知らないうちに大きなリスクを抱えることに・・・。

中小企業の経営はシビアです。事業をスタートして間もない時期はなおさらです。
過剰な人材にコストをかけることはできません。
削れる無駄は削りながら、少数精鋭で目の前の仕事を片づけていかなくてはなりません。

少ない人手でバタバタと忙しく仕事をこなす毎日が続きます。
その様な中で、従業員も企業の成長と共に経験を積み成長していくでしょう。
もちろん、企業にとっても本人にとっても喜ばしいことです。

1の仕事しか出来なかった従業員が、2,3と仕事をこなせるようになってくる。
仕事のできる人には、更にどんどんと仕事が回ってくるものです。
そういう人達は大抵頑張り屋さんなので、多少の無理があっても仕事を引き受けて
頑張り切ってしまうのです。

そのうち、「あの仕事は、○○さんじゃないと任せられないな。」と言った様な動きが多くなってくると、その従業員さんに一極集中の如く仕事がたまってくることになります。
経営者も信頼し、ほぼその従業員さんに任せているため、その従業員さんはどんどん特別な存在になっていきます。

信頼の厚いスーパーマン(ウーマン)の存在は、非常に企業にとってありがたいことです。
しかし、一方でこの様な特別な存在が欠けてしまう状況が起こったときに、周りは対処できるでしょうか?

どれだけ頼りになる人材であったとしても、その従業員しか分からないブラックボックスの状況を経営者は作るべきではありません。新たな人材を雇用するより、この出来る人材の待遇アップの方がコストがかからなかったとしても、一人の人間に任せすぎるのは大きなリスクを抱えることになるのです。

人材を確保しながら、共有できる体制作りを

よくある例では、全幅の信頼を置いていた営業スタッフに、ごっそり顧客毎持っていかれてしまうケース。経営者が、得意先の社長ともほとんど面識がないような場合などは要注意です。
その様な事が起きるまでは、得意先増加で会社に貢献していたとはいえ、いきなり多くの得意先を失ってしまっては、経営の根幹に関わる一大事です。

また、経理部門において、その人しか経理の決済等が分からない状況というのも危険です。
きっちりとやってくれていると安心していたら、完全にキャパオーバーで処理すべきものがごっそり溜まっていたなんてケースもあります。その後に、体調不良等で欠勤された場合には、経営者も含め他の誰かでは分からないことだらけですので、現場は大混乱に陥ることになります。

加えて、お金を扱う経理部門で注意しなければならないのは横領です。時折ニュースなどでも事件として報道がありますが、やはり他の誰もが口を出せないようなブラックボックスの状況を放置していた結末に他なりません。

この様な事態に陥らないためには、仕事を一極に集中させずに共有する必要があります。
ある程度代わりが利く状況を段階的に作っておく意識が欠かせません。
そのためには、新たな人材の確保が必要です。固定費の増加は財務リスクを伴いますが、
必要なものにはコストを投入しなければなりません。

ここ数年、中小企業に人材が集まりにくくなっているという話をよく聞きます。
アベノミクスで大企業が潤沢な利益を確保している流れもあり、売り手市場が続く就職戦線。
中小企業に優秀な人材が集まりにくい状況は、しばらく続くと想定しておかなければなりません。

しかし、希望通りに優秀な人材が集まりにくい現状であっても、その都度人材確保しなければならない時期はやってきます。”優秀な人材を獲得することよりも、獲得した人材を育て上げていく”意識が重要になってきます。

組織体制を構築して、次のステージを目指していく

仕事を共有する人的余裕を確保している間に、経験者に新たな役割を与えていかなければなりません。今までの仕事を分割して共有してもらってるだけでは、個人々々にいっぱいいっぱいになるリスクはなくなっても、来たるべき企業の成長曲線に現場が追い付いていきません。

企業の成長と共に、経営者の目が隅々まで行き届かなくなるのは、当たり前の話です。経営者の第二、第三の目になり得るような人間を育てていかなれば、経営者は会社を把握することがどんどん難しくなっていくでしょう。

仕事ができ、信頼のおける人物を、うまく次のステージに運び上げることは、経営者としての役目です。彼ら(彼女ら)が経営者の第二、第三の目としての役割を演じると同時に、新たな人材の良き手本となり教育者とならなければなりません。

自身が業務をこなすだけではなく、後進を育てるといった今までにない業務にあたるわけですから、簡単ではありません。経営者は、業務量の配分、待遇の見直し、新たな役割・ポジションを与えられた意義をしっかり本人に伝えること等、様々な配慮が欠かせません。

人材確保・人材育成は、急にやろうと思ってもできるものではありません。
企業が成長していく中で、常に意識を持ちながら、立ち止まった都度改善の必要性を問い、
大きな決断をしていかなければなりません。
今を必死に生きながらも、少し先を見据える心の余裕は持つように心がけていきましょう。

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【編集後記】
陽の落ちるのが少し早くなってきましたね。
まだまだ暑い毎日ですが、確実に秋の足音が近づいていることを感じます。

【昨日の一日一新】
・クラフトビアハウスモルト 福島店

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