ワインの違いが一目瞭然、比較しながら飲んでみる楽しさ!

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「ワインってどれを選んでいいのかよくわからない。」って声を聞きます。
まずは好きなタイプを見極めるためにも、比べながら味わってみましょう!

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まずはブドウの違いを感じてみる

ワインの味わいの違いで一番大きなものは、やはりブドウの種類です。
主なブドウの味わいを知っていると、ワイン選びの時に役に立ちます。
好みのブドウを知っておけば、そこまで外れることはありません。

ブドウの種類といってもたくさんあるので、全部覚えるのは大変。
主要な品種だけでOKなので、下のものくらいは知っておきましょう。

<白ワイン用品種>

〇シャルドネ
(ふくよかな果実香、フルーティ、黄金色)
〇ソーヴィニヨン・ブラン
(柑橘系の香り、酸味が特徴的、グリーンがかった黄色)
〇リースリング
(石油香の個性的な香り、甘み、淡い黄色)

<赤ワイン用品種>

〇ピノ・ノワール
(花やベリー系の香り、エレガント、明るいルビー色)
〇カベルネ・ソーヴィニヨン
(熟したベリーやヴァニラの香り、タンニン豊富で濃厚な果実味、黒紫色)
〇メルロー
(赤黒いフルーツの香り、酸味が少なく柔らか、紫色)
〇シラー
(フルーツに黒胡椒の香り、スパイシー、紫色)
○サンジョヴェーゼ
(ベリーやプラムの香り、果実味・酸味・タンニンのバランス、ガーネット)

ワインの中には、単一品種で造られるものもあれば、
多品種をブレンドするものもあります。

ブドウの味わいを知るためには、単一品種(又はそれに近いもの)
のワインを飲んでみるのがいいでしょう。
ブドウ品種表示ワインのことを、「ヴァラエタル・ワイン」といいます。

下の写真のように、ワインのエチケット(ラベル)に品種名が記載されているので、
分かりやすいかと思います。

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カベルネ・ソーヴィニヨンってわかりますよね。
このHALLの場合は、カベルネ・ソーヴィニヨン100%ではないです。
法律で決められた基準を満たしていれば(アメリカは75%以上で表示可能)
ブドウ品種を表示できます。

お店でグラスワインを頼むときに、
メニューにブドウ品種が書いてあれば参考になりますね。

シャルドネの後に、リースリングを飲んでみたり、
ピノ・ノワールの後にカベルネ・ソーヴィニヨンを飲んでみれば、
その違いは一目瞭然でしょう。

飲み比べてみれば、自分の好みのブドウが見つかるはずです。

造られる国(地域・畑)によっても、味わいは異なります。

自分の好みのブドウが見つかったら、
そのブドウで造られた色々な銘柄を飲んでみましょう。

同じブドウから造られていても、
育った環境によって雰囲気がガラリと変わったりします。

分かりやすいのは国の違いです。
例えばフランスはブルゴーニュのピノ・ノワールと
アメリカ、カリフォルニアはオレゴンのピノ・ノワール。

どちらも美味しいんですが、
その味わいは異なります。

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こちらはジョゼフ・ドルーアンの本国フランスはブルゴーニュの
ピノ・ノワール。
エレガントなピノ・ノワールらしい気品を感じます。

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こちらはドルーアンがアメリカはオレゴンで造るピノノワール。
フランスのものよりも、とっつきやすい印象。
甘さや果実味がしっかりしています。

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単純に写真を見比べるだけでも、色合いが違うのが分かりますよね。
アメリカの方がより赤みがかっていて、明るい印象がうかがえます。

人間もそうですが、ブドウも育った環境の影響を大きくうけます。
旧世界(フランス、イタリア、ドイツなどの昔からのワイン産地)と
新世界(アメリカ、チリ、オーストラリアなどの新興ワイン産地)のワインを
飲み比べたりするのも、より自分の好みをはっきりさせてくれるでしょう。

より細分化していくと、地域毎にも差がありますし、
究極的には畑単位でその区別が行われています。

特級畑(グラン・クリュ)、一級畑(プルミエ・クリュ)などの特別な畑
から採れるブドウは、品質の高いワインをもたらします。

高品質なワインとデイリーワインを比べてみれば、
同じブドウから造られるワインの味わいの奥深さの差に
驚くに違いありません。

造り手の個性、ヴィンテージ、たどり着く先は深淵なるワインの世界!

まだまだ比較できるものはたくさんあります。
大きな影響を与えるのが造り手の違いです。

同じ国、同じ地域、同じ区画の畑でも、
畑が区分所有の場合は、造り手によっても異なるワインが造られることになります。

そこには個々の造り手の個性や情熱、
生産技術や醸造技術、設備の違いなどにより
それぞれの世界が広がっています。

また、ワインはヴィンテージ(生産年)によっても
味わいが異なります。
天候などの影響を受けることにより、それぞれの年の出来に、
微妙な違いがあることは言わずもがな。

熟成したオールドヴィンテージのものと、
発売間もないフレッシュなヴィンテージのものを比較すれば、
時の経過のみがなし得た熟成の妙を味わうことができるでしょう。

まとめ

ワインの世界は広いです。ややこしくもあり難しく感じる部分もあります。
全体を見渡すと、ワインを選ぶ気すら失くしてしまうかもしれません(笑)。

でも、自分の好きなものを一つでも見つければ、
そこからワインの世界はグッと近づいてきます。

まずは自分の好きなワインがどんなブドウで造られているかに
フォーカスしてみてください。

自分の好みにあうワインに出会えるようになれば、
楽しいワインの世界に踏み込んだも同然です。
更なる魅力に取りつかれるのも、時間の問題です(笑)!!

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

【編集後記】
いつの間にやらワインが好きになっていましたが、
時代、時代に「これは美味しい!」と膝を打つような
お気に入りのアイテムに出会えていた気がしますね。
これも”継続”して飲み続けていたからこそ、なのかも知れません(笑)。

【昨日の一日一新】
・クノール スープDELI えびとほうれん草のクリームグラタン
・クノール ふかひれ入り中華スープ

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